設立のきっかけ
株式会社フォーシニアジャパンの設立のきっかけは「祖母が目に涙を浮かべて喜んでいる姿」でした。
祖母が2010年に入院した時のこと。
母とお見舞いにいったとき、いつも明るく前向きな祖母の表情が暗く元気がなく、それを見た私はとても切ない気持ちになりました。
しかし、エステティシャンである母が祖母にエステをしたところ、祖母の顔色はバラ色になり、しわしわな肌に張りツヤが出てきました。
こわばっていた表情がだんだん穏やかになり、鏡を見ながら「ありがとう。ありがとう。ありがとう。」と何度もお礼を言いながら、目に涙を浮かべて喜んでいました。
「なぜエステを受けただけで目に涙を浮かべながら喜んだのか」
それは目に見える効果だけでなく、「祖母の心に母が寄り添ってくれたこと」が嬉しかったのではないかと思います。
あのときの祖母の笑顔が今でも忘れられません。
この経験から「心を寄り添うことでご高齢者を笑顔にしたい」という強い思いが生まれました。
その後、どうしたらその思いを形にできるのかと考え悩みました。
たどり着いた答えの一つが、東洋医学である「鍼灸あん摩マッサージ」でした。
東洋医学では心と体がお互いに関連しているものと考えます。
自分の感情が他の臓器と密に関わり、体のバランスを保っているという考えにより、治療は身体だけでなく精神的な面からもアプローチをするという考え方です。
これであれば、心と体のケアをして「心を寄り添うことでご高齢者を笑顔にしたい」という想いを実現できるという可能性を感じ、国家資格である鍼灸あん摩マッサージ師の資格を取得しました。
また、在学中にご高齢者のある悩みを知りました。それは「足のケア」です。
「足に手が届かない」
「爪が変形していて爪切りで切れない」
「爪が伸び過ぎて歩きづらい」
「家族や施設スタッフには相談するのは申し訳ない」
「巻き爪で痛みが出てしばらく運動しなかったら歩けなくなった」
と悩んでいるご高齢者が非常に多いです。
足の状態が悪いと転倒して大腿頸部骨折に至ることが多く、治療しても筋力低下につながり寝たきりの原因になることもあります。
転倒予防のためにも足のケアをすることはとても重要です。
わたしはよくご高齢者のこんな言葉を耳にします。
「こんなに良いサービスがあったのね。前から知っていたらもっと助かったのに…」
このような言葉を聞く度に「この情報をもっと早く提供できていれば…」と申し訳ない気持ちになります。
現在の日本が、世界に先駆けて稀にみる高齢化社会となり、今後も高齢者率は上昇し2025年には約30%、2060年には約40%に達すると予測されている中、株式会社フォーシニアジャパンは
【日本の豊かな高齢化社会のために、ご高齢者とその方を支える皆様へ「健康・安心・笑顔」をお届けします】
というミッションを真摯に考え堅持してまいります。